建物は、第一に耐久性が問題です。風雨に晒され、大地の震動に耐え抜く耐久性がなければ、家は生き続けることはできません。第二に耐用性が問題です。暮らしや家族の変化に合わせて、建物内部を変えなければ、家は生き続けることはできません。つまり耐久性と耐用性の両方が大事なのです。
この点、昔の「田の字型」の家は、太い柱と梁によって構成され、耐久性に優れ、同時に間取りは襖や障子で仕切られていたので、暮らしの用に応えて自由に変化させることができました。つまり、躯体(スケルトン)と、しつらえ(インフィル)が分離していたから、昔の家は長生きすることができたのです。
建物の短寿命が伝えられるなかで、この分離に目が向けられたのは自然の成り行きでした。ロケット工法は、このことが強調されるはるか前から、そうした考えに基づき開発された構法です。
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